そうなんですよ、
こちらの予想外のタイミングでやってくるんです、
介護タクシーの運行依頼は。
今回のブログは介護タクシーを開業したばっかりの
経験年数の浅い方か
これから開業を考えて準備中の志ある人への道しるべブログと
なりましょう。
ポイントは利用目的と移動時間をしっかり把握しておくこと。
これにつきます。
これを電話予約ないし、メール問い合わせの段階でしっかりと確認しましょう。
通院であれば
その利用は片道?往復?
待機してくれと頼まれている?
退院利用なら
こちら側から貸し出す車いすは必要・不必要?
病室までのお迎えか病院で入り口でのお迎えか?
当然のことながら
営業所からお迎え先場所までの移動時間はどれくらいかかる?
余裕を見て渋滞による遅延も織り込んでいる?
これらにかかる機材準備時間・病室内移動時間
A地点からB地点までのタクシー移動時間を
頭の中で素早く計算できねばなりません。
冒頭の発言に戻りますが、
先日の突発予約依頼に対してのワタシの対応をお話します。
活字での説明は難しいですが
脳細胞に喝を入れてしばらく読み進めてください。
予約済み運行スケジュール↓
- 13:00お迎え:透析患者Aさんのクリニックから自宅までの片道利用(移動時間40分)
- 14:00お迎え:介護施設からの退所利用Bさん。自宅までの片道利用(移動時間20分)
予めご依頼いただいた2組のお客様。
何となく頭の中でイメージが掴めているでしょうか。
その突発ご依頼は
Bさん入所の同じ施設から別方向の病院までの診察利用依頼。
お迎え時間は何と13:30!
Aさんの送迎途中にどうしてもバッティングしてしまう。
この状況で出来る事は
Bさんのご家族に連絡を入れ、
お迎え時間を後ろにズラしてもらえるかの交渉です。
(退所・つまり施設からの卒業なので時間調整に対応してくれる可能性・大)
これまた重要ポイント。
介護タクシー予約受付段階で忘れがちなのが
いつでも連絡を取れる家族ないし利用者本人・
関わりの有る施設職員の携帯をしっかり聞いておくこと。
この連絡先が把握できてなければ
そもそもお迎え時間の再調整・交渉が出来ませんから。(笑)
案外忘れがちです。
お迎え時間と行先場所だけ分かっとけばいいかなーというような
気の緩みも慣れた頃に出てきます。
ワタシだけかな?
その交渉により
お迎え時間を従来の14:00から14:40分の方にズラして頂き
見事、
Aさん送迎完了。
突発ご依頼Cさんを病院まで送り届け。
Bさんをお迎えして自宅まで送り届け安全運行で終了となりました。
介護タクシーあるあるですが、
送迎が終わって次の送迎、、、、と言う風に
ポンポンとリズムよく運行スケジュールが組み込まれると
充実感もあるし売り上げも上がるし
嬉しいものです。
改めて整理。
- お客様依頼の介護タクシー利用目的・それにかかる移動時間・機材準備時間を瞬時に把握できるようにする。
- その所要時間や予約内容を把握できているからこそ、前後の予約客にご迷惑が掛かるのか、交渉の余地があるのかの判断の物差しとなるから。
- 突発ご依頼者はその特性上、今すぐに対応できるのか・そうでないのかの判断が欲しいためダラダラと悩むことがあってはならない。
- あまりキツキツに運行を組み込むとそれに間に合わせようと焦りが必ず出て、結果、事故の元になる。売り上げが欲しいがために人身事故を起こしては本末転倒だ。
以上を参考に、
今後の運行に役立ててみてください。
まぁ、開業予定者も自家用車を活用しながら、
開業スタート間もない事業者も
その瞬時の判断が出来るようになるまで
自分のエリアの営業区域を走りまくり、
主要病院の場所、移動ルートの確保(3つ以上)、病院内の下見なども
積極的に行いましょう。
極論、
失敗してお客様にご迷惑をお掛けしながら
介護タクシー事業者は成長させてもらうのですが、
事前にやれる事をやらないで
その時になればどうにかなるさ精神では
売り上げも顧客も逃げてしまう事を
ここに記しておきますよ。