安さでお客様が喜ぶと思っている介護タクシー事業者はじつは無責任なのである

介護タクシ―経営

ある日のこと、

私の営業所へケアマネージャーから遠方の病院へ通院利用での介護タクシー送迎料金の見積問い合わせがありました。

 

その依頼内容はこうです。

 

 

  1. お客様自宅→病院→自宅近く・デイサービス事業所までの移送であること(往復124キロ走行
  2. お客様住居2階からの階段介助が必要(往路1回のみ)
  3. お昼のスタートのデイサービス開始に間に合わせたく診察終了後すぐに駆け付けてもらえるように病院・駐車場での待機を希望

 

 

それに対して私の見積内容はこうなりました。(運賃は沖縄総合事務局・認可申請に基づく)

 

  1. 片道移動距離62㌔→¥12,000×2回=¥24,000
  2. 2階からお客様を車いすに乗せたまま1階へ階段介助→¥1,000
  3. 待機時間・2時間として→¥4,000
  4. 高速料金→¥1,840(往復)
  5. 乗降介助料金→¥2,000(往復)

 

見積合計 ¥32,840

 

 

それに対して、ある同業者の見積額はこうだとケアマネが申しておりました。

 

見積合計 ¥18,000

 

 

 

…なぜこのような金額になるのでしょうか。

いうまでもないことですが、私がぼったくって見積もっているわけではありません(苦笑)

 

運賃に関して、沖縄総合事務局へ認可申請された算定表に基づいて計算し片道¥12,000の正当性のある運賃見積です。

 

 

それを30%近くもダンピングした介護タクシー事業者。

しかも乗降介助料金すらも徴収せず階段介助も頂かない、高速料金も見積もらない。

申し遅れましたが、その同業者のタクシー車両は私のタクシー車両と同サイズのもの。

認可申請された運賃もほぼ変わらないはずなのです。

 

車いすユーザー2名同時乗車、ストレッチャー搬送もOKのTOYOTA 80ヴォクシー

 

それなのに、運賃もごっそり割引き介助料金も頂かずその日のお仕事が欲しいがためなのかダンピング見積りをケアマネに提示した同業者に正直あきれ果ててしまいました。

 

ケアマネからの情報提供を受け、最終的にはご家族がどちらの事業者を利用するかの判断を行うのですが、

初めに私の見積¥32,840を聞いた後の¥18,000では印象がガラッと変わりますよね。

 

 

お客様はその格安同業者を選ばれました。

 

 

その決断は間違っている…!!

とは申しますまい。

 

安さを重視するお客様は現にいらっしゃいます。

もしかすると経済的に困窮した世帯だったかもしれません。

生活するためにいろいろな費用をしはらい、家族の通院費用・介護保険負担・税金の支払いうんぬんを考えれば100円でも1000円でも安い介護タクシーを選びたいというお客様心理。

 

 

しかしながら。

 

 

私が違和感を覚えるのはこういったダンピング見積をする同業者の経営意識です。

いつまで安さを売りにするのでしょうか。

安さで集客したお客様が結果として悲惨な事故に巻き込まれたあの事故を覚えていないのでしょうか。

誰も幸せにならないシステム バスツアー事故に思う

 

 

バスにしても電車にしても新幹線にしても、乗客のあんしん安全を守りながら目的地へお運びするにはコストがかかり、

乗務員が疲弊しないためにはサービスに見合った報酬をいただくというビジネスの原理原則を守らねばならないのです。

 

乗務員とタクシー車両がくたびれてしまっては、お客様の命を危険にさらしてしまう可能性をかきたてるのですから。

介護タクシー乗務員は神経を削ってお客様を安全に目的地へお連れする

 

道路からの予期せぬ飛び出しに備えて安全意識をはりめぐらせ、

わずかな段差でもタクシー車内で予想外に揺れ動く車椅子ユーザーへの配慮に気を緩めることなく、

アクセル・ブレーキの踏み込み具合など、ミリ単位でペダル操作をおこなう介護タクシー乗務員は神経に喝を入れて毎日安全運行を行っています。

 

 

ノンバリアフリーなお客様の住居での階段介助に関しても、そのスキルを習得するまでに時に腰を痛め・太ももがパンパンになりながらコツをつかみ取るまでに何度も何度も訓練します。

それぐらいの積み重ねをもって初めて安全に車いすユーザーの階段介助をおこなえるのです。

 

 

先日、数年ぶりに同業者と交流を行いましたがあいかわらず乗降介助料金を頂かない、または、半額以下で請け負う介護タクシードライバーがいるとのこと。

 

 

なぜなんでしょう?

 

儲けたくないんでしょうか。

 

 

お客様に自信をもって提供できない乗降介助サービスなのでしょうか。

 

その日の人件費と燃料費だけ稼げればいいと思っているのでしょうか。

 

介護タクシー車両のスロープが壊れたら・車椅子固定ベルトがしっかり固定されなかったら修理に出さねばなりませんがその費用は手元からすぐに出せるのでしょうか。

 

 

介助スキルアップを手に入れるための有益なセミナーへの参加費用は・これからご縁につながるためのチラシ・名刺・ウェブサイトへのコストはどうやって見繕いましょう。

 

 

 

介護タクシーサービスは安さをウリにせず まごころで勝負する

 

そして、お客様も(乗客)もピンポイント輸送で希望の目的地に移動できることへのサービスをきちっと評価していただきたいのです。

 

それだけの便利・あんしん・快適・まごころを感じられたのか

 

 

 

介護タクシー事業者は安さでお客様の関心を引き付けるのではなく、

サービスを提供した後のお客様感動を引き寄せるべきなのです。

 

提供サービスはこちらから