次世代型リクライニング車椅子【Miki ネクストローラー_SPⅡ】に買い替えたのでレビューしてみた

そろえたい福祉機材

介護タクシーめぐりNEWSでも触れていますが、設備/機材があってこそお客様に便利や快適を提供できるサービスは、定期的な買い替えを検討すべきだと思うんですね。

 

業種にもよるでしょうが、5年or10年あたりを目安にしたほうがいいでしょう。

 

可動部に油を注入して・外観を丁寧に拭き上げて・ボルトナットの締め付けを定期的に行っていても、経年劣化による〝見た目のくたびれ感〟を拭い去ることはできないものです。

 

御多分に漏れず、介護タクシーという仕事も

  • 乗務員の身なり
  • 福祉車両の外観/内観
  • 車椅子・ストレッチャーなどの福祉機材の外観

で、そのサービスの質を判断されることは往々にしてあります。

 

人は見た目
モノも見た目

が大事なんですよ。

モノやヒトが醸し出す身なり/佇まいが、信用に至るか否かの要素であることは間違いないと思います。

 

外出先では他者に見られている緊張感が襟を正しますし、律する心を呼び覚ましてくれます。キーパーソン(ケアマネ/相談員)や見込み客がどこかで貴方のことを見ていますよ(笑)

 

前置きがいつも長いんですが、10年以上使用してきたカワムラ製リクライニング車椅子RR41Bから、次世代型リクライニング車椅子Miki製 ネクストローラー_SPⅡへと買い換えましたので外観や性能を見比べてみました。

 

このような方におススメのリクライニング車椅子ですね。

●コンパクトな軽自動車で介護タクシー運行している人
●くたびれた車椅子から新製品に買い替えを検討しているけど、どれを選んだらいいか悩んでいる人
●車椅子にもカッコよさやスタイリッシュを求める感性の持ち主

 

では、まいりましょうか。

Miki リクライニング車椅子ネクストローラー_SPⅡの外観や特徴

miki リクライニング車椅子ネクスト

厚すぎず薄すぎない、絶妙なあんばいのブラックレザークッションの真裏はマジックテープ式になっているので、取り外しも簡単です。

次亜塩素水を吹き付けての清掃もやりやすいレザー材質ですね。

 

①ショルダーサポートが外開き
②アームサポート(肘置き)が真下に下がり
③フットサポート(足置き)が取り外し/外開き

病室/自宅ベッドからリクライニング車椅子への移乗介助がやりやすいように、各種部品が外開きになったり取り外しできるようになっています。

 

移乗介助にすぐ取り掛かれるよう、ワンタッチ操作にこだわった設計になっているので、器具/機材操作に悩みがちな女性でも、取り扱いに悩むことはないでしょう。

ここがスゴいよ Mikiリクライニング車椅子ネクストローラー_SPⅡの機能

女性もラクラク リクライニング操作

モスグリーン色で視覚的にもわかりやすいリクライニングレバーを握ると、、、、

mikiリクライニング車椅子ネクストローラー

なんということでしょう。

Miki独自開発の次世代型リクライニング車椅子フレーム構造と油圧ダンパー機能の併用により、とてもラクにリクライニングポジションへ誘導することができるのです。

 

GIF動画をご覧になるとお分かりのように、リクライニングレバーを握ると同時に油圧ダンパー機能のアシスト力で、軽い力で座面が上昇します。

元ポジションに戻すときも、利用者の体重と油圧ダンパー機能の減衰力を利用するので腕力は必要ありません。

 

リクライニング操作でありがちなお尻の前ズレが起こりにくいように専用設計されている、油圧ダンパー機能とオリジナル設計フレームをぜひ体感してもらいたいですね。

利用者の体格に合わせた快適調整

1.座面奥行き調整

画像で見比べたほうがわかりやすいですね。

【座面奥行き 最小】

【座面奥行き 最大】

黄色枠内にあるロックピンを脱着して、利用者の体格に合わせた座面奥行きを提供できます。

2.レッグサポート調整

 

黄色枠内の六角ボルトを緩めたり締めたりすれば、青色破線が示すレッグサポートの位置を、上下・手前/奥 へと微調整できます。

ふくらはぎの位置も乗客の体格によって様々なので、利用者ごとの最適なふくらはぎポジションへと位置調整ができます。

3.フットレスト調整

フットレスト真裏にあるナットを左側にゆるめると、フットレストの長さを調整することができます。

 

こちらもビフォーアフターの画像で見比べてもらったほうがいいでしょう。

【フットレスト長さ 最小】

【フットレスト長さ 最大】

5センチほど伸ばすことができるので、身長の高い人の快適ポジションを探るのに効果的ですね。備え付けの工具で簡単に調整できるようになってますよ。

4.ヘッドレスト調整

黄色矢印先のロックピンを脱着して、4段階の頭部最適ポジションに導くことができます。

5.介助者へも快適ポジション提供 手押しハンドル高さ調整

黄色矢印が示すクイックレバーを外側に開くと、赤破線で示されている手押しハンドルの高さが上下に調整できるようになっています。

155㌢~175㌢までの介助者体格にあわせた快適ポジションを、すばやくかんたんに見つけることができます。

 

6.腰痛持ちも かがまなくていい 踏み込み式フットブレーキ

後輪付近に付いている左右独立型の手動ブレーキでは、腰をかがめて1本ずつブレーキをかけるのがめんどくさかったものです。

フットブレーキは足で踏めばOK!

作業効率を格段にアップさせてくれます。

 

ちなみに、左右両側のすきまから手を入れてブレーキをかけるようにも配慮されています。至れり尽くせりですね。

カワムラ製RR41Bリクライニング車椅子とMiki製リクライニング車椅子ネクストローラー_SPⅡをサクッと比較してみた

この記事を読んでいる人には、私と同じカワムラ製RR41Bリクライニング車椅子を所有している介護タクシー事業者がいるかもしれません。

 

10年以上前に設計された車椅子と何が変わってどこが便利になったのか?

画像を交えてお伝えします、参考にしてください。

 

両方ともにフルリクライニング状態です。手前のネクストローラー_SPⅡのフットサポートの長さをもっと伸ばせば、上部のカワムラ製RR41Bと同じ長さになるでしょう。

全長に差異はありません。

ネクストローラーの特徴でもある「座面上昇」は、介助する看護師やヘルパーさんが腰をなるべくかがめることなく、少しでも介助をやりやすいようにと配慮されたものです。

およそ15㌢くらい高くなっています。

 

Mikiリクライニング車椅子ネクストローラー_SPⅡは、他社製リクライニング車椅子にくらべ、ホイールベースの短縮に成功しているため取り回しが軽くなっています。

利用者を乗せた状態での、狭い場所での方向転換や切りかえしがやりやすいですね。

やりやすいということは、介助者への負担(腰痛/疲労)を和らげることにつながるわけです。

 

Miki リクライニング車椅子 ネクストローラー_SPⅡの介護タクシー車内乗車状況はこちら

ネクストローラー_SPⅡでの、80ヴォクシー車内乗車状況はどのような印象になるでしょうか。

80ボクシー車椅子固定位置(1列目)の、床面から天井カーペットまでの高さは1325mmです。

画像ではすこしわかりづらいですが、Mikiネクストローラー_SPⅡヘッドサポートと天井の隙間は、成人男性の拳ひとつが通り抜ける余裕があります。

画像が示す数値はヘッドサポート最高値の1260mm.

取扱説明書記載の高さ最小値は1215mmなので、軽自動車の車椅子福祉車両でも、背もたれを起こした状態で乗降介助できるでしょう。

 

 

付き添い席とのコミュニケーションにおいても、お互いの顔の位置が離れすぎないため、ストレスを抱えることなくドライブが楽しめます。

【ここに注意!】Miki リクライニング車椅子 ネクストローラー_SPⅡが提供できないこと

物事にはメリット・デメリットが表裏一体で存在するものです。

 

箇条書きでまとめてみました。

①利用者制限体重100キロまで

mikiリクライニング車椅子ネクストローラー

それ以上の体重を持つ人には対応できません。

白鵬関の移送は無理ですね。

 

②全幅600mmより短くできないので、超コンパクト収納できない

ヘッドサポート・レッグサポートを取り外して、このあたりのコンパクト収納が限界です。これ以上分解収納することはできません。

 

③収納ポケット/バッグが無い

ゴム手袋やボルトナットを緩める工具をおさめるポケットが見当たりません。

ホームセンターなどで別途購入する必要がありそうです。

 

④酸素ボンベケースが付属していない

フットブレーキと車椅子座面真下のすきまを活用しての、酸素ボンベケース後付けカスタマイズを検討しなければなりません。

 

これに関しては、別売りで販売されているので、ネクストローラー_SPⅡとの同時購入をお勧めしておきます。

 

寝たきりの方で酸素ボンベケース必須の患者さんはいらっしゃいますからね。

 

⑤6㌢以上の段差介助は厳しい

Miki ネクストローラー_SPⅡの作業効率を高めるフットブレーキの構造が仇となって、高さ5㌢以上の段差を乗り越える際の注意が求められます。

 

介護タクシー運行では、リクライニング車椅子にお客様をのせたまま、ノンバリアフリー住宅内までの誘導介助を求められることがあります。その際、介護用伸縮式スロープをもちいて乗降介助する場合があります。

その通路上で、6センチ以上の段差があると、移動が厳しくなるんですね。

 

弊社所有のリッチェル介護用伸縮式スロープでは、進入に関しては〝部品が接触している反応〟はあったものの問題なく介助できました。

しかし、段差から降りるときの降車介助では、フットブレーキのフレームが介護用スロープに接触して、このままでは降りることができません。

この場合のクリア方法は、車椅子介助者が黄色丸印内のティッピングレバーを踏み込んで・もう一人の介助者が車椅子前方のフレームを少し持ち上げてやるとクリアすることができます。

 

より少ない労力でウィリー介助を行うには、別売りのティッピングレバー延長部品を購入したほうがいいでしょう。

丸印内のポッチに嵌め込む延長ティッピングレバーが別売りされています

Miki ネクストローラー_SPⅡでやっておきたい ティルト式座面の下準備

背もたれを起こした状態でタクシー運行を行っていると、ブレーキを踏むたびにお客様のお尻が前にずれていく現象が起きがちです、介護タクシーあるあるですね。

 

ネクストローラー_SPⅡは、背中まわりのクッション張り調整と、お尻をつつみこむ座面張り調整がマジックテープで行えるように配慮されています。

マジックテープを意図的に緩めておいて、お尻奥側が沈み込む状態を作り出しておけば前ズレを和らげる効果をもたらしてくれますよ。

 

まとめ

リクライニング車椅子を活用される人の特徴は、1分でも長く快適な座位(姿勢)を保ちたい高齢者/障害者なので、そのポジションへと最短時間で導ける構造の車椅子が求められます。

 

極端な話、古い車椅子よりも新しい車椅子のほうが、介助者も利用者も快適なんですよ。

 

Mikiリクライニング車椅子ネクストローラー_spⅡの紹介&比較記事でした。

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