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介護タクシー開業(起業)者は集客を協会・組合に依存するくらいなら加入すべきではない

開業への心がまえ

 

別に介護タクシー協会やグループをバッシングしているわけでもなく。

私自身がその組合に属していた経験から導き出した結論であり、4年前にその組織から脱退することを決断した今現在も変わらない不変の事実であると思っているんですね。

 

 

なぜ、福祉/介護タクシー開業者は組合・協会に加入しようと思うのか

 

  • 事業許可をいただく為の申請業務全般や集客に欠かせない営業活動・広告販促ツール制作(チラシ・webサイト・名刺)・福祉車両,機材(車いすなど)選定など、知識がないので経験者にメンドクサイこと 不慣れなことを任せたい
  • 未経験のビジネス分野、初めてビジネスを立ち上げていくことの不安から、先発組のサポートやアドバイスを得てすすめたい

 

という理由からでしょうし、志同じくした会員メンバーと繋がることで、先行き見えない起業の不安を少しでも取り除きたくて入会を決意されるはずだろうと思っているんですね。

 

何をかくそう、私自身もそうだったからです(苦笑)

 

 

さて、入会してみてどうでしょう。

 

 

協会・組合が掲げている方針どおりに新規会員へ優先的に配車コールが届きましたか。

協会・組合にまかせた広告販促物(名刺・チラシ・webサイト)が集客へと繋がっていることを実感できていますか。

協会が掲げる理念どおりのサポート・バックアップは体感していますか。

入会金・月会費・配車手数料を支払っている以上のメリットは実感していますでしょうか。

 

私はそのような実感が得られなかったので組合を抜けたわけなんです。

まぁ、今思えば、こっちはお金支払っているのに何でリターン(配車予約=売上)が得られないんだ?という自助努力なしの組合依存体質が仕上がっていたので猛省すべき点が多々あるのですが(苦笑)

 

 

貴方が属している団体・組合・組織・協会はどうでしょうか。

 

 

うるせぇ、分かったような事ぬかすんじゃねぇ、こちとら、会員同士の結束力バッチリでぇ!協会に入ったからこそ向上心を持った同志と情報交換をバンバン交わし、障がい者高齢者への社会貢献にも繋がる活動や功績を残してらぁ!!

 

スキルアップ講習も活発におこない、お客様・患者様へ安心と信頼に繋がるプロとしての矜持を持ってサービス提供しているきに!おめぇのような愚痴をこぼす奴ぁ、人っ子一人いねぇときたもんだ!!ホンマやで!!

 

という現状ならそれで良しなんですが、加入してもなお、そのコミュニティに属していることに違和感や息苦しさを感じ続けているなら脱退表明して、自己責任でビジネスを切り開いていった方が良いかなと思うんですよね。

 

組合・協会に属するメリット・デメリットとは

 

先ほども申し上げたように、組合・協会加入のメリットは経験のないビジネスを1人で進めていく不安をカバーしてくれる体制が整っていることと、コミュニティに属したいという人間の欲求からくるものでしょう。

 

それ自体が悪いわけではなく、むしろ、志を共有したメンバー同士のつながりがあるからこその信頼性は、行政/民間企業から見れば個人事業主介護タクシーよりも送迎依頼を任せたいとなるでしょうし、現実にそういう側面はあります。

 

デメリットとしては、加入すると能動的に行動しなくなる依存体質が知らず知らずのうちに出来上がってしまうんですね。

 

組織という傘に入ると妙な安心感と連帯感が生まれます。

 

協会が謳っている「会員相互の発展・交通弱者への心のこもった移動サービス提供」の設立理念が実際の行動とマッチングしているかの検証をするなんて俯瞰的な視点は、切磋琢磨の信念を個々で持ち合わせていないと難しいんですね。

 

協会や団体に属して安心な人・切磋琢磨して盛り上げたい人・面倒なことや責任を持たされることは避けたい人 色々な人が加入してきますからね。

 

営業にしても販促活動にしても接客にしても経理の事務作業にしても、

自分自身で考えて行動して失敗して検証して改善して再トライ…というめんどくさい作業を行いたくない・行わないからビジネス感度が高まらず、今やっている事を一度疑ってみる事もせず、流されっぱなしで組織にどっぷり浸ってしまうわけです。

 

 

  • 仕事を効率的に回すにはどうしたらいいだろうか
  • このチラシ・名刺・webサイトを見て果たして見込み客は利用したいと思うんだろうか
  • お仕事が頂ける関係先ってどこなんだろうか、どこにPRすれば長期的な経営に繋がるんだろうか
  • 評判の良い同業者の接客や情報発信はどのように行っている?どうやって接点をもてばいいのか
  • 業界の動向・未来は明るいか?それとも斜陽産業なのか?
  • 今 属している組織ってホントに大丈夫なのか?

 

これらの視点って能動的であり、検証的な姿勢ですよね。

やはり、基本的に、自らアクションを起こしていく姿勢でなければ継続性ある事業は成り立たないのではないでしょうか。

 

 

属している組織へ支払ったコスト以上のリターンが得られているのか

基本のセオリーがきちんと執り行われているのか

組織の在り方として望ましいものなのか

振り返ってみるのもいいかもしれません。

 

 

基本的に個人事業主ですし、当たり前に自分の利益が一番大事で、同業者からお仕事を頂いたり逆にお任せしたりと持ちつ持たれつの関係性ではあるものの、べったり寄り掛からない適度な距離感も必要なわけで。

 

目の前にいるお客様が求めているタクシー運行に精一杯応え

切磋琢磨しあいながら緊張感もあわせてもちつづける

そんな関係性がベストかなと思っているのですが。

 

 

伝わっていますか?(笑)

組合・協会・グループが存続していく為には

 

会員からの会費や入会金で賄われているわけで、そのお金の流れを否定しているわけではありません。

会員がそのシステム(行政書士へ開業申請依頼・コールセンターからの配車依頼・事務オペレーター雇用・各業界団体との連携・慰労会、懇親会の催し・研修への参加)をうまく活用しながら事業運営に光が当たればそれで良しなのですから。

 

しかし、

組織=安定ではないわけです。

個人=不安定でもないわけです。

 

 

その組合・協会・団体・グループに属していようがいまいが、

自ら情報を取りに行き、自らの頭で考え、自ら試行錯誤を繰り返し、自ら動くの基本姿勢を備えていたいものです。

協会・組合・団体に属しているならやるべき͡コト

 

Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.

 

- John F. Kennedy (ジョン・F・ケネディ) -

国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。

 

国を介護タクシー協会・組合と置き換えてみるとしっくりくるのではないでしょうか。

 

これまで述べたことの多くは協会・組合・組織に属するとエエ事ないよ、抜けた方が良いと思うよ、という誘導的なテキスト表現に感じるかもしれませんが、

属したからには、メンバー全体がより良くなる為に気づいたことは意見して・議論の場を持ち・外出ハンデをかかえる障がい者高齢者に喜ばれるサービス提供の為に高め合う視点は常に持ち合わせて欲しいと思っているんですね。

 

自分のことしか考えてなくて組合メンバー全体の為に考えず・行動してこなかった過去の自分への戒めも込めてケネディの言葉を贈りたいとおもいます(笑)

 

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