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視覚障害者を安全にガイドするにはブログ/SNS発信でブローカ野を鍛え続けなければならない

開業への心がまえ

私のメインサイトでは、おもに車いすユーザーとの外出記録を多く記していますが、聴覚障害者・精神障害者・発達障害児・視覚障害者への外出サポートも、これまでに何度も行ってきているんですね。

 

介護タクシー=車いすユーザーだけが使える便利なタクシー

 

という認識を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この業界はそこまでシンプルではない。

 

物理的/人間的なバリアによって外出を控えている方のためのタクシー=介護タクシー

 

なのです。

 

そのハンディキャップたちのなかでも、視覚障害者への外出サポートを成功させるには「今、見ているものを相手に伝わる言葉で伝える」ことが非常に重要です。

 

これから介護タクシーを開業される方も視覚障害者への外出サポートへ向けて準備中の方も参考にしてみてください。

 

結論から言えば、日常生活からブローカ野を鍛えて言語化スキルをアップさせましょう

それにはブログを書け・SNSを使い倒しましょう

ということになりますね。

 

ブローカ野:人の脳の領域の一部で、運動性言語中枢とも呼ばれ、言語処理、及び音声言語、手話の産出と理解に関わっている。ごく単純に言えば、ノド、唇、舌などを動かして言語を発する役目を負っている。

引用元:ウィキペディアより

 

 

視覚障害者はバリアが〝見えない〟 見えないことを身体で知って見る

まずはこちらをごらんください。

 

首里城・瑞泉門に向かう琉球石灰岩の階段

首里城・瑞泉門に向かう階段です。まわりは観光客でごった返している(ごった返してないけど)。足元には雨で濡れると滑りやすくなるサンゴ石の階段が不規則な間隔で敷き詰められている。

 

このような場合の視覚障害者への誘導介助はどのように行えばいいのでしょうか。今回、全盲の視覚障害者との外出ガイドという事例で考えてみましょう。全盲とは、光が全く見えない状態を指します。

 

適切な誘導介助を知る前に、まず、全盲本人になって当事者の気持ちを知っておく必要があります。

 

どういうことか。

 

全盲/視覚障害者は、首里城・瑞泉門がこのように見えている

「見えている」という表現が適切かどうかは、このお仕事に携わって12年間でも断言しがたいですが、私のお客様(全盲)が

昨日、サスペンスドラマを見てさ、etc……

このように、いつも仰るので、当事者の気持ちを慮ってこのまま進めていきます。

 

話を戻して。

全盲の視覚障がい者と共に首里城・瑞泉門へアクセスする際には

①階段をどれくらい登れば瑞泉門にたどりつけるのか
②行き交う/すれ違う人はどこから来るのか
③階段はどのような形をしていて段数はいくらあるのか
瑞泉門とはどのような特徴を持った外観なのか

これらの情報が当人にまったく伝わっていないので、どこに何があるのか ガイドヘルパーは言葉を組み立てて映像を思い浮かべてもらうように伝えなければならないわけですね。

 

障害者当人に〝見えている安心感〟を与えなければなりません。

 

続いて介護タクシー車内への乗降介助はどうなるでしょうか。

 

全盲の視覚障がい者へ介護タクシー乗降させる場合は

つづいてこちら。

健常者の眼にコンマ数秒で飛び込んで一瞬で把握できるこのタクシー設備情報も、視覚障害者には見えていない理解できていない。

 

例えば最後部座席に障がい者当人を座らせるとしたら、

◆補助ステップがあること
◆ステップ高さが親指先と薬指先の間くらいであること
◆不規則な段差が3段あること
◆左右に手すりがあること
◆車内に入ったら回れ右をして1歩後ろに下がって腰をおろすこと

これらの情報を言葉で瞬時に伝えないといけない。かといって細かく説明しすぎてもウザくなっちゃうんで当事者と雰囲気を見極めながら、なんですが(笑)この感覚は現場を積み重ねないと培われません。

 

 

全盲の人の立場に立てば、どのような手順を踏んでどれくらいの距離をどのように移動してどの場所に座らなければならないか  それがわかりません。分からないから理解できていないから不安で恐怖で一杯です。

先ほど提示した画像のように、日常生活が真っ暗闇なのですから。

 

最上の共感に近づけるために必要な〝追体験と想像力〟

 

視覚障害者との外出を共にするガイドヘルパーたちは、まず、この当事者の気持ちに限りなく寄り添うべく想像力を働かせる必要があります。

ただ、寄り添う という言葉を並び立てるだけは簡単なので、よりリアリティーをもって共感する方法があります。

 

友達1人に協力してもらい、貴方は目をつぶるかタオルを巻いて目隠しされている状態をつくりだすといいです。

 

場所は電車でも国道沿いの歩道でもBGMが流れるアパレルショップでも子供たちが遊んでいる公園でも構いません。周囲に迷惑がかかる前に友だちに助けてもらう前提で、見えない状態でまずは一人で歩いてみる。今度は友人にガイドヘルパー役をお願いしてみて連れられてみる。

 

見えない恐怖を実際に体験してみて、視覚障害者がどんな事に困っていてどんな状況で不安を抱えるかを、リアルに体感するのです。

 

光の無い世界を知って考えてみる

 

・ふいに背後から駆け抜ける自転車/子供たちが通過する恐怖
・顔面にぶつかる広告チラシ/木々の枝
・平たん路が続くと思っていたら急にストンと足元が落ちる感覚(段差)
・自分に話しかけられているのかそうでないのか分からない不安

 

追体験したからこそ、当事者の動きに合わせて適切なタイミングで声掛けが行え、「どのように言葉をかけられたら安心できるか」という想像力が養われて当事者の気持ちに近づくことができます。ここ、重要です。

 

当事者の気持ちに寄り添えるスタートラインに立てたら、より安心感を感じてもらえるように、ガイドヘルパーが見ている景色とそれを表現する言葉のギャップを無くすようにありのままの状況を伝えなければなりません。

 

伝えなければ真っ暗闇の中を無理やり引っぱりまわされるようなものです。

 

実践してみるとわかるのですが、ありのままを伝える という作業はとても難しいものです。この伝達スキルは日ごろから意識して訓練しなければ絶対向上しません。

 

ここで、やっと、冒頭のブローカ野を鍛えるための方法論をお伝えすることになります(苦笑)

 

ブログ/SNS情報発信のアウトプットでブローカ野を研ぎ澄ませる

もう一度、ブローカ野のおさらいです。

ブローカ野:人の脳の領域の一部で、運動性言語中枢とも呼ばれ、言語処理、及び音声言語、手話の産出と理解に関わっている。ごく単純に言えば、ノド、唇、舌などを動かして言語を発する役目を負っている。

引用元:ウィキペディアより一部抜粋

言葉を組み立てて表現する役割を担う場所は左脳にあるといわれ、その左脳にはブローカ野(言語処理する→出す)とウェルニッケ野(言語を理解する→受けとる)二つが関係しているといわれます。

 

思いを言葉に出来なければ、物事を理解しているとは言い難いんですね。

 

理解(見ている)している景色や状況を言葉で的確に分かりやすく表現するには、頭と手を連動させる作業が欠かせません。そこで、ブログで・SNSでアウトプットしようという理屈になります。

ブログで養われるものは言語化スキル

情報発信するということは伝えたい/届けたい思いが、まず、先にあるわけです。

ブログは頭の中にある思いを言語化するにもってこいのオンラインツールです。

 

隣で活躍している人へ「ブログってやった方がいいですか?」と問うてみてください。やらない方がいいよ、って答える人はゼロだと思います。少なくとも、私の尊敬する人や稼いでいる人たちはブログを書いているので、思考を言語化する能力に長けています。

 

例えば、障がい者高齢者への貸切観光サービスを提供する立場にある介護タクシー乗務員なら、観光地先のバリアフリー状況を把握しておかねばなりません。本当の意味で把握しているということは「聞かれたときに頭の中にある情報の引き出しから答えを取り出せる」ということです。

それを能力として定着させるのがブログ。

ブログという発信ツールで多目的トイレの場所や車いすでもストレスなく入店できる飲食店の情報を数値や言葉や写真を組み合わせて伝えてみるのです。

 

最初は不器用でも構いません、左脳・ブローカ野に負荷を与えて読み手に伝わるように言葉を紡ぎだしましょう。

 

私も無料ブログから情報発信をスタートしましたが、読み返してみるとホントにひどいものでしたよ(笑)試行錯誤の日々があって今に至ります。

 

文字数の制限なく思いを言葉にのせて世界へ発信できるブログは、読み手に伝えるために必要な文章力(語彙・構成・表現)が自然と養われていきます。書けば書くほど・ブローカ野に負荷が与えられ向上していきます。書けば書くほど貴方の存在を世に知らしめる。

 

貴方(介護タクシー)という存在を知ってもらわなければ、予約依頼も舞い込んでこない。

 

情報発信力を鍛えて損はありません。何回でも失敗できる。スベってもお金はかからない(笑)

 

ブログを書き続けていれば、見た景色・飛び込んでくる情報を即座に言葉へと変換できるようになります。

 

ブログ開設ですが、はてなブログをおススメしておきます。

はてなブログとは

開設までの手引きが簡単でインターネットにうとい初心者でも無理なくスタートしやすいです。

 

ビジネスSNS投稿は〝いずれ繋がるために〟表現力を鍛えておく

ここではTwitter・Facebookに絞ってみます。

140文字で世界を表現するTwitter

ブログと違ってTwitterでは、140文字まで という表現の制約があります。

制約があるからこそ、余分な言葉を削って本質の言葉を紡ぎだすチカラが養われる。

こちらの文脈を読み取ろうと想像力を働かせずに文句だけつける阿呆な輩もいますが、そんな人にかまっている暇はありません。即座にブロックorミュートしてどんどんつぶやきましょう。

 

Facebookの世界では会えない表現力の化け物たちから刺激を受けて、思いを言葉にのせる呟きをコツコツ積み重ねれば、言語化スキルアップは間違いありません。

 

ちなみに同業者の投稿をみると自社の宣伝(御電話お待ちしていますなど)を一字一句変えずにbotのように呟く人もいますがもったいない。

  • 人柄が感じられないプロフィール設計&アイコン(車両外観)
  • 事業者目線の情報だけ呟く

これでは表現力や言語化スキルは養われないですし、フォロワーからみてもお仕事を依頼しようとは思えないでしょう。

 

営業所エリアのバリアフリー情報やお客様との思い出エピソードを呟くほうが共感を呼びますし、事業者の趣味嗜好や介護タクシーでどんな問題を解決できるかを投稿したほうが表現力アップにつながりますよ。

 

良ければ私のアカウントをフォローしてみてください。

くだらない呟き6割
専門的な呟き3割
呟きたいだけの呟き1割

が得られますよ(笑)

 

目の届く距離でつながるFacebook

実名登録が条件のFacebookには個人ページとビジネスページ2種類ありますが、どちらにも登録しておきましょう。

Facebookに限らずですが、積極的にフォローまたは友だち申請する対象は同業者ではなく異業種をおススメします。

同業者は同業者だけを向いた投稿をしがちです。専門用語や介護タクシー業界あるあるを投稿したところでそれを見ているFacebookユーザーは共感や刺激をもらうでしょうか。

物流・旅行代理店・介護・不動産・建築などの異業種で活躍している人たちの投稿に対して共感しつつ、新たな価値観や切り口のコメントはできないかを考えながらコミュニケーションする。

 

介護タクシーPR投稿をするにしても、それを読んだ人が

 

  • 誰が利用できるどんな問題解決サービスなのか
  • どんな状況で利用して乗客はどのような快適を手に入れたのか
  • 乗客がラクになるために導入した設備の魅力

などを、専門用語を使わずに乗客が日常で使っている言葉で伝えるようにします。

 

まとめ・視覚障がい者への快適外出に必要なスキル

 

ブログにしてもFacebook/Twitterにしても無料で開設できてサービスの魅力を世界へ発信できて継続することで言語化スキルも高められるわけです。

介護タクシー事業は「事業者本人がサービス商品」ですから、その人が語る言葉一つ一つが魅力となり人々を惹きつける求心力につながります。

 

それを高めるにはブローカ野に負荷を与えつつ情報発信することが超大事。発信しつづけることで言語化スキルが高まり、ありのままの状況を視覚障がい者に分かりやすく伝えられるようになる。

 

物事をただ見るんじゃなくて、アウトプット前提で視ているから理解も深まるわけです。

 

分かりやすくて伝わる言葉をすぐに紡ぎだせるように、他者視点の情報発信にトライしてみてください。

下記のnoteマガジンに書いていないことで疑問質問あればこちらからどうぞ。

 

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