数年前に原因不明の身体拘縮にかかった時に、かんたんに乗り降りできていたヴォクシー車椅子福祉タクシーが突然、「非常に乗りにくいクルマ」となりました。
それと同時に、ああ、今までの乗客(高齢者/片麻痺/リウマチ)は我慢しながら付き添い席に乗降していたんだなーと申し訳なくなったものです。
お客様への快適乗降性をもっと高めたい方や、利便性に富んだ福祉車両でリピーターをつかみたい方に必見の内容ですよ。
※自家用車でTOYOTA80系を所有して高齢者/障がい者家族を送迎している人にもおすすめできます
なぜTOYOTA純正ヘッドレストグリップが必要なのか、その理由を話そうと思う
下記の理由から、TOYOTA車両 標準装備の手すりだけでは、物足りないんですね。
画像左手のあたりに握れる何かが欲しい、そのような乗客のもどかしさを何度もなんども見てきました。
正面から
真下から
横から
真上から
んで、さっそく取り付けてみました。
視認性を高めるために缶スプレーで塗装しました、どや(笑)
おお、握れる場所が左右にも上にも斜めにもあるので、様々な体格の乗客からみても握りやすくなりましたね。何より、ヘッドレストのぶっとい金属シャフトが固定基礎になっている専用設計なので、引っ張り強度も不安がありません。
￥2,000以下のチープなグリップとは段違いの安心感溢れまくりです(笑)。
とはいえ、このトヨタ純正ヘッドレストグリップ購入決断にいたるまでには、なかなかの試行錯誤があったんですよね。
トヨタディーラーもECショップスタッフも知らない平成26年式(2014)80系ノア・ヴォクシー・エスクァイアへの無加工ボルトオン
あのー、平成26年式ボクシーなんですが、ヘッドレストグリップ取り付けられますよね。以前、御社から折り畳みステップ購入した時に、似たようなグリップ見かけたので。
お調べします、お待ちください。
(10日後)
お待たせしました、お客様の車検証情報と照らし合わせた結果、ヘッドレストグリップは2017年販売からの車両に取り付け可能が確認できております。
従いましてお客様の年式(2014/平成26年)車両への取付可能をお約束できません。前払いにての注文は承れます、ご検討ください。
えっ、取付の可否も分からないということですか。
申し訳ございません。。
自社が開発/販売した製品を自社車両に取り付けられるor取り付けられない の判断が出来ないってどゆことなの。。。
諦めきれない私は◯◯市場で『80系ボクシー ヘッドレストグリップ』で検索して同製品を見つけ、『ZRR80W』の型式一致を確認したので、クレジット決済をすすめました。
すると、、、、
お客様、車検証情報提供もありがとうございます。お調べした結果、御社車両との適合が確認できませんでした。。そのまま発注もできますが、返品はできませんので……
うーん、車検証に記載されている型式とオンラインショップページに記載されている型式はあきらかに一致しているのに、「適合確認できない・返品不可」を念押しされると発注をためらってしまうがな。。。仕方なくキャンセルしました。
適合確認の不安材料はヘッドレストパイプの太さと中心距離
要は、TOYOTAディーラーが適合確認している2017(平成29年式)以降のボクシー・ノア・エスクァイアの乗車シートと、私の介護タクシー2014(平成26年式)ボクシーの乗車シートが「同じ形状」であることを確認できればいいわけですよ。
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どや、出来ないと思っていたことを可能にしたワイの執着心(笑)
試しに、平成26年式ボクシーのヘッドレストパイプの直径と中心距離を測ってみました。
パイプ直径13mm
パイプ左右間の中心距離156mm
パイプ直径とパイプ左右間の中心距離が合っていれば、理論上、他メーカー/他車種のヘッドレストにも取り付けられることになります。
まとめ
付き添い席に座る家族には膝関節痛に悩まされる高齢者もいますし、身長145㎝～160㎝以下の小柄な方もいます。半身まひ/リウマチ/全盲の障害者は自分にとっての握りやすい場所を求めています。
比較的視点の高いワンボックス系のボクシー・ノア・エスクァイアを事業車両とするなら、快適な乗降を提供するために、ステップ＆グリップの設備投資が求められると思うのは私だけでしょうか。
自分にとっての最適なタイミングで導入を検討してみてください。現場からは以上です。
ディーラーは対応・レスポンスがとにかく遅い……
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